この記事では「フランス人は10着しか服を持たない」から学んだ10着の内訳と、自分なりの10着を選ぶ際に気をつけるポイント、不要な服の捨て方、30代・40代ミニマリストが本当は何着あれば1年を過ごせるのかがわかります。
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ジェニファー・L・スコット
「フランス人は10着しか服を持たない」
おしゃれなミニマリストになりたい人におすすめ
- 「フランス人は10着しか服を持たない」のワードローブの内訳を知りたい
- ミニマリストが何着服を持っているのか知りたい
- 服の量を減らしたいけれど、どんなアイテムを選べばいいかわからない
- 毎朝コーディネートを考えるのが憂鬱
こんな本
アメリカ人の著者、ジェニファー・L・スコットがフランス留学中に学んだ“シック”について書かれた本。“シック”それは、デザインや外見だけでなく、ライフスタイルや生き方、暮らし方、心の持ち方まで表す言葉。
自分をよく知っているパリの女性たちが、装い、食事、インテリアに持っているこだわり。本当にいいもの、気に入ったものだけを長く使い、大事なところにお金をかけ、無駄を嫌う。そんなシンプルな暮らしについて書かれています。
書籍のタイトルにもなった“10着”について解説します
ファッションだけでなくライフスタイル全般について書かれた本ですが、やっぱりこの本を手に取った理由は“10着”のワードローブが気になったから。という方が多いのではないでしょうか。
約3年の間に5回(内2回は海外)も引越しを繰り返すことになった私も、どれだけ無駄な物を減らせるか日々考えてきました。中でも収納スペースを占めていたのが服。そんな時に出会ったのが本書です。
著者の10着について、そこから学んだ私なりの10着のワードローブについても解説していきます。
10着のワードローブのルール
ルール1 定番のスタイルを決め、テーマを一言で表す
自分の定番のスタイルを考えファッションのテーマを決める必要があります。一日の予定、住んでいる場所の気候、過ごし方によって変わってくるので、今の生活にふさわしいテーマを考え一言で表現する。
有名人や街の人をリサーチするのもおすすめ、誰のファッションに影響を受け、インスパイアされているか考えてみよう。テーマは「クラシック」「トレンディー」などいわゆるファッション用語でなくても大丈夫。
著者のテーマは「リラックス・リュクス」カリフォルニアに住んでいて、カジュアルでおしゃれ、スポーティーな服が好き。シルクやカシミヤなどの高級素材が好き。シンプルな服に上質なジュエリーを合わせるのが好き。という理由から。
自分はどんなファッションが好きか、他人にどんな人だと思われたいか、を書き出して自分なりのテーマを決めてみよう。なりたいイメージに近い雑誌を探して、目指したいコーディネートを見つけてみるのもGOOD。
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ルール2 いらない服を捨てる。必要な服を見極めるチェック項目4
10着を選ぶ前に、クローゼットの不要なものを処分する必要があります。4つの質問を自分に問いかけてみてください。
- この服を気に入っている?
高かったから、もったいなくて捨てられないだけ? - この服をちゃんと着ている?
2年以上来ていないならもう着ないかも - この服のサイズはちゃんと似合ってる?
今の体型から目をそらさずに、似合う服を着ること - この服は今のわたしらしいといえる?
何年も前に買ったその服が、今ショップに並んでいたとしてあなたは欲しいと思う?
そうはいっても、捨てられないんですよね。悩んだけど処分するのが難しかった服は、一度衣装ケースにしまって、普段目につかないところに置いておきましょう。そのまま忘れて、1年上思い出さなかったら、納得して捨てられるかも。
ルール3 良いものを選ぶ、でも全てを高いもので揃える必要はない
お金をかけるべきはコート、靴、サングラス、カバン、ドレス、シーンズ、時計、ジュエリーなど。長く使えるもは質の良いものを選ぶ。そうすれば手頃な価格の服と合わせても全体的に高級感が出る。
ルール4 季節ごとにアイテムを入れ替える
夏用の10着にセーターや、ウールのスカートなどは数に入れない。季節ごとに衣替えをしてワードローブを入れ替え、シーズンごとに10着のワードローブを揃える。
ルール5 10着に含まないもの(アウター、インナー類)
- 上着類
コート、ジャケット、ブレザー - ドレス類
- アクセサリー
スカーフ、手袋、ストールなど - 靴
- アンダーシャツ
Tシャツ、タンクトップ、キャミソールなど
ルール6 自身を知る
自分の心の声に真剣に耳を傾ける。着ていて素敵な気分になれる服、なんとなく袖を通した時にしっくりこない服、自分の本能を無視してはいけない。本能は時として日常生活で正しい決断を下すことがある。
黒はシックだとか、派手な色は恥ずかしいとか考えずに、自分が着てみたいもの、ハッピーになれる服を試してみよう。自分の本音を探って自分らしい美しさを探そう。
自分に“似合う”をもっと詳しく知ろう
とはいえ、心の声だけでは不安。服を選ぶ基準について「フランス人は10着しか服を持たない」では深く触れていませんが、より自分を魅力的に見せるロジカルな方法が知りたい方は、こちらも合わせて読んでみてください。似合う色、デザイン、素材について知ることで、理想のワードローブを揃えやすくなるでけでなく、無駄な買い物をさらに減らすことができます。
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2021秋のミニマリストの10着のワードローブを選ぶポイントをまとめました。
シーズンごと著者の10着の内訳
著者のテーマは「リラックス・リュクス」。カジュアルでおしゃれな感じのスポーティーな服と、シルクやカシミヤなどの高級素材に上質なジュエリーを合わせたスタイル。30代・40代の働く女性にぴったりなワードローブです。
著者の春・夏用の10着(例)
- トップス
- シルクのトップス
- 透け感のあるブラウス
- ボーダーシャツ
- クルーネックセーター
- カーディガン
- ボトム
- センタープレスパンツ
- Aラインスカート
- ペンシルスカート
- デニム(白、濃紺)
著者の秋・冬用の10着(例)
- トップス
- カシミアセーター3枚
- シルクブラウス3枚
- ボタンダウンシャツ
- ボトム
- ウールのテーラードパンツ
- ウールのスカート
- 黒のジーンズ
自分なりの10着を試してみた
著者のワードローブはキレイ目中心で、季節ごとに10着全てを入れ替えていますが、私はカジュアル多めで、半数の5着は通年使えるアイテムを選びました。10着のルールにTシャツは含まないとありましたが、夏場はTシャツだけでも生活できるのでカウント。
オーバーサイズのゆったりとしたアイテムが多いので、テーマは「リラックス・カジュアル」としました。全く緊張感のないワードローブです。イメージしやすいように参考イラストを添えました。
もう少し綺麗目のワードローブを揃えたい方は、パーカをカーディガンに、デニムを白か黒のモノトーンに、Tシャツをシルクのトップスに、とアイテムを置き換えて考えてみてください。
選んだポイント
オールシーズン使えるアイテムは、ベーシックカラーで選ぶ。コットン素材のシャツ、スウェット・パーカー、デニム、チノパンなど。1年中着れるアイテムはなるべくシンプルに。
シーズンアイテムは、季節感を感じる色と素材を選び、多少プチプラでもトレンド感のあるアイテムやシーズンの気分に合わせて選ぶ。
そうして、通年アイテム5着、春夏アイテム5着、秋冬アイテム5着の合計15着に絞ることができました。
さらに、アウターはトレンチコートやステンカラーコートのような春・秋に着れるアイテムを選び、真冬はその中にインナーダウンを着て冬を乗りきります。
アウター類を含めても1年17着。クローゼットがスッキリして、衣替えは衣装ケース1つで収まります。
春・夏用の10着
- トップス
- コットンオーバーサイズシャツ2枚
- スウェットプルパーカ
- Tシャツ2枚
- リネンブラウス
- ボトム
- ストレートデニム
- チノクロススカート
- シフォンプリーツロングスカート
- シャツワンピース
太字は通年アイテム
秋・冬用の10着
- トップス
- コットンオーバーサイズシャツ2枚
- スウェットプルパーカ
- ニット2枚
- ボトム
- ストレートデニム
- チノクロススカート
- ワイドパンツ
- ロングプリーツスカート
- ワンピース
太字は通年アイテム
限られたワードローブで生活した感想
とにかく楽になる。この一言に尽きます。
買ったのに着ない服があると、時々着てみてコーディネートを考えて、やっぱりピンとこなくてクローゼットに戻す。ってことありませんか?そうやってクローゼットの前でモヤモヤすることが無くなりました。
さらに、無駄な買い物が減る。頻繁に着ることを前提に選ぶので、少しでも着心地の悪い服、サイズ感の合わない服を選ばなくなりました。
10着で快適に過ごせることがわかると、着ない服がクローゼットにあるのが嫌になります。服を減らし始めた当初は、もったいなくて捨てることができなかった服も自然と処分できるようになりました。
私、個人としてはメリットだらけの体験でした。
10着のワードローブの作り方まとめ
定番のスタイルを決め、自分のテーマを一言で表す。
いらない服を捨てる。なるべく良いものを選ぶ、自分の心の声に素直になる。
季節ごとにワードローブを入れ替える。本書では1年20着の服を着回している。
20着の内にアウター、インナー類は含まない。
ワードローブに、オールシーズン使えるアイテムを増やせば、さらに着数を減らすことができる。ミニマリストのワードローブは15〜20着前後で作れる。
まずは1ヶ月試してみよう
いきなり10着を揃え直すのは難しいので、今あるワードローブから自分なりの10着を選んで1ヶ月生活してみよう。捨てられなかった服は、一旦見えないところに収納して生活することで、どんなメリット・デメリットがあるのか体験してみてください。
試してみれば、コーディネートしにくいアイテムがあること、合わせやすいアイテムがあることに気づき、無駄な買い物が減り、今のワードローブに足りないものを見極めていけるようになります。
慣れてくるとコーディネートに迷う朝がなくなり、「今日のコーディネートはイマイチだな」と思いながら過ごす日もなくなります。
今あるワードローブから10着を選ぶだけなので、今すぐに始めてメリットを感じてください。
「フランス人は10着しか服を持たない」目次
今回は10着のワードローブについて説明しましたが、“シック”に暮らすためのアドバイスはライフスタイル全般に及びます。自分らしく“シック”な暮らしが気になった方はぜひ読んでみてください。
- 食事とエクササイズ
- 間食はシックじゃない
- 食べる喜びを我慢しない
- 面倒がらずに体を動かす
- ワードローブと身だしなみ
- 10着のワードローブで身軽になる
- 自分のスタイルを見つける
- ノーメイクみたいにメイクする
- いつもきちんとした装いで
- 女らしさを忘れずに
- シックに暮らす
- いちばん良い持ち物をふだん使いする
- 散らかっているのはシックじゃない
- ミステリアスな雰囲気を漂わせる
- 物質主義に踊らされない
- 教養を身につける
- ささやかな喜びを見つける
- 質の良さにこだわる
- 情熱を持って生きる
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