資産運用を始めたいけど、難しいことはよくわからないのでまずは簡単で簡潔な解説で知りたい。そんな方にオススメなのが、「図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」です。12の金融関係の仕事を経て、経済評論家として活躍されている山崎元さんが、資産運用に迷うサラリーマン大橋君に資産運用について教える対話形式の本です。今回は本書で学んだ『お金の増やし方』を解説します。どの証券口座を使えばいいか、どんなポイントを確認して銘柄を選ぶべきか。著者のオススメ銘柄と、投資ド素人のポートフォリをの作り方も紹介。
山崎元
図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
こちらはkindleunlimited対象書籍なので、30日間お試し期間中に無料で読むことができます。対象書籍は随時変更になることがあるので、興味のある方はお早めに。
こちらはオーディブル聴き放題対象作品です。アマゾンAudible(オーディブル)は、本の朗読を聴けるサービス。12万冊以上の作品を聴き放題で楽しめます。
初めての方は30日間無料で、利用したことがある方も、特別価格キャンペーンを定期的に開催しているので、まずはあなたに提示されるプランをチェック。
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」こんな人におすすめ
- なるべく安全で簡単なお金の運用方法を知りたい
- 投資用語を投資ド素人にもわかるように説明してほしい
- NISAって何?どんなメリットがあるの?
- 確定拠出年金って何?
- どんな株の銘柄に投資するのがより安全?
- どの証券口座を使えばいい?
- ポートフォリオって何?どうやって考えるべき?
- とにかくこれから投資を始めようと思っているけど、何から学べばいいかわからない人すべて
「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」内容・あらすじ
経済評論家として活躍するお金のプロ山崎元さんが、老後に不安を抱える青年大橋くんに投資のイロハを会話形式で説明していきます。明瞭簡潔な説明文&わかりやすい図解で、本当に「難しいことはわかりませんが」というお金の運用の素人にも読みやすい作りになっています。ぜひ。
なるべく安全な投資の方法は?
危険で手を出してはいけない投資先は?
家は賃貸か持ち家か?
不動産投資ってどう?
どんな保険に入ればいい?
ハイリスクハイリターンの運用方法はある?
などなどお金に関する気になる疑問に答えてくれます。どんな投資をするか。も大事ですが、まずはどんな投資をしてはいけないか、どこにお金を減らす危険が潜んでいるのかも学べるので、資産運用の入門書にオススメ。
「お金の増やし方を教えてください!」目次
- お金を安全に持っておく編
- ちょっとリスクをとって運用する編
- お金を使う編
- トクする制度を使って実際に買ってみる編
- 年金と確定拠出年金編
今回は「お金を安全に持っておく編」「ちょっとリスクをとって運用する編」「トクする制度を使って実際に買ってみる編」で学んだ内容を解説します。
銀行預金より安全にお金を持っておく方法
個人向けの日本国債「変動金利型10年満期」を買おう
国債とは国の借金のこと。つまり国債を買う=国にお金を貸しているということ。国が貸したお金に対して利息をつけて返してくれる仕組み。銀行の倒産リスクより、国が潰れるリスクの方が低いので銀行に預けるより安全。
個人向けの日本国債「変動金利型10年満期」の特徴
- 長期金利に連動するので銀行の金利に比べれば大きく損することはない
- 個人向け国債は最初の一年はおろせない、それ以降は過去2回分の金利を払えば換金できる
- 元本割れのリスクはない
- 銀行より比較的安全な保管場所
- 現在の利回り0.05%
銀行預金にもリスクがある
メガバンクの場合、現在の利回りは0.01%。銀行預金の保護対象は一人1000万までと決まっているので、銀行に1000万以上を預けてその銀行が潰れたら1000万を超える分はどうなるかわからないというリスクがある。
全ての金融商品の中でベストとは言えないけど、お金を安全に運用したいんだったら無難な金融商品と言える
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
ちょっとリスクをとって運用する方法
投資信託を買おう
投資信託とは、いろんな会社の株の詰め合わせセットのようなもの。ファンドとも呼ぶ。プロに預けて自分の代わりに運用してもら商品。
投資信託にはアクティブファンドとインデックスファンドがある。アクティブファンドは人が売り買いしているのに対し、インデックスファンドは指標に従って機械的に売り買いしているので人件費が少なく手数料が安い。しかもプロが運用するアクティブファンドの平均がインデックスファンドに勝ったことはほとんどない。
運用成績、コストの面から見てもおすすめはインデックスファンド
インデックスファンドのメリット
分散投資できる。1社の株だけに投資していると、その会社の株価に強く影響されてしまう。インデックスファンドは、大きく増やす可能性も減るけど、大きく減らす可能性も減る。
海外にも投資できる。円安・インフレの対策としては海外株式の投資信託の方が理にかなっている。
証券会社が潰れても預けた資産がなくなることはない。投資信託に預けた資産は証券会社や運用会社ではなく信託銀行と言う別の場所にあるため、証券会社が潰れても資産がなくなることはない。
どのインデックスファンドを買えばいいか
投資信託って日本だけでも五千種類以上あって、たぶん99%は検討にも値しないゴミなんだけど、中にはいいやつもあるの
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
投資信託を選ぶポイントは5つ
- 運用管理費用(信託報酬)の安いものを選ぶ
- 販売手数料の安いネット証券で買う
- 毎月分配型を選ばない
- ファンドの資産規模や流動性を確認する
- 過去の成績で選ばない
ちなみに、銀行の窓口で紹介してくれるような商品は買ってはいけない。売る側が熱心に売ってくる商品は売る側が得をする仕組みになっていることが多いので、手を出さないように。
条件に合う著者おすすめのインデックスファンド2つ
1 上場インデックスファンド TOPIX( 国内株式の投資信託)
- 東証一部に上場しているすべての会社の株を少しずつ持っていることになる
- ETF といって上場している株式と同じように購入できネット証券を利用すれば売買の手数料が安い
- 運用管理手数料がかなり安い
- 運用資金量と取引量が多く安定している
2 ニッセイ外国株式インデックスファンド(海外株式の投資信託)
- アメリカ、イギリス、フランスなどの先進国23カ国の株式を指標化した数字に連動したインデックスファンド
- 運用管理手数料が安い
- 購入手数料が無料
- 海外の企業へ分散投資ができる
ポイントはリスクを負っていいと思う金の中から、国内と海外の二つの投資信託を半々ずつ買うこと。
これら2つの銘柄は過去の運用成績が抜群に良かったわけではなく普通。だけど、手数料が安くランニングコストが抑えられる。
さっき教えた二つは、1の運用管理手数料が0.1%で、2が約0.2%と他の投資信託に比べてかなり安い。もちろん、他にももっと安いものがあるかもしれないけど、このレベルだったら十分安いし、今後もっといい物が出てきても、まあ、大差ないから気にしなくてもいい。
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
投資信託にかかる主な2つの手数料
販売手数料
買う時に一度だけ払う。イニシャルコストともいう。
運用管理手数料
持っている間払い続ける。「信託報酬」「ランニングコスト」ともいう。
特に気を付けなければいけないのはランニングコスト。投資信託ごとに年率の手数料が決まっていてそれを日割りでずっと払い続けることになる。年率0.1%とか1%とか、物により差が大きいので要注意。
どのネット証券を使えばいい?
大手で、手数料が安く、商品ラインナップの多いところを選ぼう。山崎先生オススメ3社はこちら。
SBI証券 (ネット証券の最大手)
マネックス証券
楽天証券 (この本の著者山崎元さんは楽天証券にお勤めです)
ちなみに本書ではSBI証券口座で、口座開設から、国債購入、NISA口座開設、投資信託購入の方法を説明しています。口座開設は無料なので、もし変えたくなったら他のところで開けばOK。
インデックス投資を始める前にNISAを知ろう
NISAとは、国が国民の資産運用を促すためにすすめている制度
日本は預貯金している人が多くて資産運用している人が少ない から、国が個人でお金を運用させるように促そうとしている。NISAとは口座の種類のこと。この口座を使って投資信託を買えば、税金が安くなる。
金融商品を買って得た利益には約20%の税金がかかるが、NISA の口座なら一年間に120万円までの投資額とその運用益に対して5年間は税金がかからない 。
5年たったら課税口座(普通の証券会社の口座)か新たな NISA 枠に移す(ロールオーバー)か、換金するか選べる。
NISAの特徴
- 投資で得た利益にかかる税金が安くなる
- 個人での投資を活発化させることを目的としている
- NISA 口座は年間の限度額が決まっているので、一人1口座しか作れない
- 一年120万円が投資の上限額
- 5年間非課税
まだ始まったばかりの制度なので今後制度が変わって、5年間の制限が伸びたり120万円の枠が増えたりするかもしれないから最新情報をチェックしよう
2018年からは積み立て NISA がはじまり、普通の NISA とは併用できない決まりになっている。毎月コツコツ 積み立てるのが目的の制度で、限度額が年間40万円。20年間非課税。
資産配分を決めて投資しよう
投資を始めるために、まず資産を3つに分ける
- 当面の生活費=すぐにおろせるようにしておきたい額。銀行口座に残しておく
- 数ヶ月分の生活費
- リスク運用資産=リスクを取っても増やしたい。インデックスファンドを国内と海外半分ずつ買う
- 最悪の場合、1年で1/3に減ってしまう可能性があると考えて、減ってもいいと思える額。
- 1/3を下回る確率は約2.3%
- 平均でだいたい年5%ずつ増える
- リスク運用資産が年間120万円以下の人はNISA枠をフルに使う
- 120万円を超える人は残りを証券会社の普通口座から買う
- 安全資産=安全に貯めておきたい額。個人向け国債を買う
- 資産から、1と2を引いた残り
資産500万円の人の例
- 貯金500万円を3つに分けると
- 当面の生活費50万円
- リスク運用資産200万円
- 安全資産250万円
あくまで一例、自分の生活費や、どれだけリスクをとっても平気かで配分を決めよう。
その後は毎年積み立て投資を続ける
現資産をそれぞれの投資先に使った後は、積立投資で運用に回す額を増やしいこう。
まとめ【資産運用のやることリスト】
- 自分の資産を3つに分ける
- 当面の生活費
- リスク運用資産
- 安全資産
- ネットの証券会社に口座を開く
- 山崎先生に教わったのはこの3つ
- SBI証券
- マネックス証券
- 楽天証券
- 銀行窓口には近づかない
- 山崎先生に教わったのはこの3つ
- 安全資産で個人向け国債「変動10年型」を買う
- NISA口座を開く
- リスク運用資産でインデックスファンドを国内・海外半分ずつ買う
- 山崎先生に教わったのはこの2つ
- 上場インデックスファンドTOPIX(国内)
- ニッセイ外国株式インデックスファンド(海外)
- 120万円分まではNISA口座で買う
- 残りは証券会社の普通口座で買う
- 山崎先生に教わったのはこの2つ
- さらにお金が貯まったら追加でインデックスファンドを買い増す
- 国内と海外の資産額が半分ずつになるように買う
- ほったらかす
- 真面目に働き、人生を楽しむ
今回の記事では「図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」を読んで学んだ、お金の増やし方を説明しました。
本書では、他にも不動産投資について、家は買うべき?借りるべき?問題について、年金の種類についてなど、お金に関する疑問にバシバシ回答してくれているので、ぜひ一度読んでみることをオススメします。
山崎元
「図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」
こちらはkindleunlimited対象書籍なので、30日間お試し期間中に無料で読むことができます。対象書籍は随時変更になることがあるので、興味のある方はお早めに。
こちらはオーディブル聴き放題対象作品です。アマゾンAudible(オーディブル)は、本の朗読を聴けるサービス。12万冊以上の作品を聴き放題で楽しめます。
初めての方は30日間無料で、利用したことがある方も、特別価格キャンペーンを定期的に開催しているので、まずはあなたに提示されるプランをチェック。