夏休み! 楽しんでる? 宿題に追われてる? 取り掛かりたくない宿題が山積みだと夏休みも楽しめませんよね。

とくに読書感想文! 普段本を読まないとどんな本を選んでいいかわからないし、読むのに時間かかるし、どう書けばいいかわからないしで「あー。もー。明日にしよー。」で夏休み最終日を迎えるんですよね。

この記事では、そんなふうに夏休みのテンションをダダ下がりにする読書感想文をササッと終わらせるための7つのコツをご紹介します。 感想文をアップデートしてくれる感情表現言い換えリストも参考にしてください。

読書感想文の書き方7つのコツ

読書感想文は、読み終わってから何を書こう?と考えると難しくなってしまいます。読む前になんとなく書きたいことを想像したり、読みながら印をつけておくと作文がスムーズになります。

準備編

1.感想が書きやすい本を選ぶ

読書感想文は本を読んで終わりでなく、読んで感じた自分ごとエピソードを書く必要があります。

何よりも興味を持って読める本を選ぶことが大事です。興味を持って読んで、初めて知ったこと、驚いたこと、読んだ後で考えが変わったことがたくさん生まれる本を見つけられるといいでしょう。

本を選ぶいくつかの基準

  • 主人公と同じスポーツをしている 
  • なりたい職業の人が書いた本
  • 主人公と年齢が近い
  • 今の悩みを解決してくれそうな内容
  • もっと知りたいと思っていたこと

本選びの参考におすすめの記事はこちら

読書がニガテ、たくさんの文章は読めないかも……そんなあなたにはこちら。ショートショートの名作。約10pぐらいのお話を読めば感想文にとりかかれます。

中学生におすすめの本

高校生におすすめの本。感想文にどんなことを書けばいいかもご紹介しています

2.気になった箇所に印をつけるフセンを用意する

本を読みながら、心が動いたところや、面白いと感じたポイントに印をつけておくと、作文をしているときに参照しやすくなります。フセンを用意しておきましょう。

できれば読んだときに感じたことをメモしたいので、メモ書きができるサイズのものを準備してください。

読書編

いよいよ本を読みます。すべてのシーン、すべての内容を理解できなくても大丈夫です。読書感想文で大事なのはあなたの心が強く動いた場所、そこであなたが思ったことや感じたことです。

これを読んだら、友達の〇〇にこの本を紹介しよう。と思いながら読むといいでしょう。ただ読むよりも、どうやって面白さを伝えよう?と考えながら読むと感想文が書きやすくなります。

3.読みながらフセンポイントを探しメモをとる

読みながらフセンポイントを探しましょう。フセンポイントとは、本を読んでいて心が動いた場所のことです。

例えば、

  • グッときた表現
  • いいな。と感じたセリフ
  • おどろいた場所
  • 悲しくなったシーン
  • ムカついたシーン
  • はじめて知ったこと
  • 試してみたいと思ったこと

フセンポイントを見つけたらその行の上にフセンを貼って、フセンを貼ろうと思った理由をメモしておきましょう。メモには思ったこと感情を書きます。

  • うれしかった、かなしかった、おどろいた
  • 自分が主人公だったら違う行動をした
  • 自分が登場人物のこの人だったらこう思った
  • なんでこんなことをしたんだろう?と疑問に思った
  • 主人公と同じような経験をしたことを思い出した
  • この本を人に紹介するときに「こんな面白いシーンがあってね」と言いたくなるポイント

ここまでできれば感想文の素材は揃ったも同然です。

作文編

4.感想文に書くフセンポイントを絞る

メモを書いたフセンポイントはいくつになりましたか? 心が動いた場所の全てを感想文に盛り込んでしまうと、いいたいことがブレてしまうかもしれないので、印をつけたフセンポイントを3つぐらいに絞りましょう。

フセンをつけた箇所を書き出してみて、フセンをつけた理由に共通点はないか、1番心が動いたところはどこか、自分のエピソードを語れるポイントはどこかを考えて選びましょう。

選んだフセンポイントを元に読書感想文を書いていきます。

5.感想文の書き出しを考える

感想文を書こう!と思って1番最初に困るのは書き出しですよね。これに感動した、こんなに面白かった。という言葉は頭にあるけど、書き出しを何から始めていいかわからない。だからいつまでたってもマスがうまらない。そんな時は、こんなことを書き出しに書いてみましょう

  • 感情や印象を述べる
    • この本を読んだ瞬間、まるで冒険の世界に引き込まれたような気持ちになりました。
    • 読了後、心が温かくなると同時に、深く考えさせられました。
  • 本の概要を簡単に紹介
    • この本は、戦争の悲惨さと人間の絆を描いた感動的な物語です。
    • 主人公が困難を乗り越え成長していく様子が描かれたこの作品は、読む者に勇気を与えます。
  • 作者や作品の背景について触れる
    • この作品は、著名な作家○○によって書かれ、出版当初から大きな話題となりました。
    • 作者がこの作品を書くに至った背景には、彼自身の体験が大きく影響しています。
  • フセンで決めた書きたいことから書く
    • この本を読んで私も主人公のように◯◯◯しようと思いました。なぜなら……
    • 「◯◯フセンをつけた心に残ったセリフ◯◯」この言葉を私は一生忘れないでおこうと思いました。
  • 本を読んだきっかけを書く
    • 読書が苦手なので、とにかく短い本で読書感想文を書きたいと思いこの本を選びました。
    • 学校の課題で読むことになったこの本ですが、想像以上に心に響くものでした。
  • 主人公や重要な登場人物について触れる
    • 主人公の○○は、初めは平凡な青年でしたが、物語が進むにつれて驚くべき成長を遂げます。
    • 重要な登場人物である○○の言動は、私にとって大きな教訓となりました。
  • 疑問に思ったことから書く
    • なぜ◯◯◯は◯◯◯をしたのか最初は全く理解できなかった。
    • どうしたら◯◯◯は解決できるのだろう?
  • 読む前、読んだ後の気持ちの変化を書く
    • この本を読む前は、単なる冒険物語だと思っていましたが、実際にはそれ以上のものでした。
    • 日常生活の中で感じていた疑問に、この本が答えを与えてくれた気がします。

6.選んだフセンポイントに自分ごとエピソードをプラスして感想を書く

選んだフセンポイントのテーマと自分のエピソードや感想を織り交ぜて書く。感想文に盛り込むべきテーマやポイント。以下の全てを盛り込む必要はありません。この本で1番大事なポイントだとあなたが感じたポイントを書きましょう。

  • 要点を押さえた簡潔なあらすじ
    • 物語の設定、主要な出来事、登場人物の行動や変化などを簡潔にまとめます。
    • 「物語は、主人公が小さな村で平凡な日々を過ごしているところから始まりますが、突然の出来事が彼の運命を大きく変えることになります。」
  • 具体的な感想
    • 読んで感じたこと、印象に残ったシーンや登場人物について具体的に述べます。
    • 「主人公が困難に立ち向かうシーンは特に印象的で、自分も勇気をもらいました。」
  • 自己との関連
    • 自分の経験や考え方と結びつけて感想を述べると、より深い内容になります。
    • 「主人公が友人との絆を大切にする姿を見て、自分の友人関係についても考えさせられました。」
  • 登場人物の行動や心理描写の分析
    • 「主人公が成長していく過程で感じた葛藤や喜びを通じて、人間の強さや弱さについて考えました。」
  • テーマやメッセージの考察
    • 「この物語のテーマである ‘希望’ は、どんな状況でも諦めずに前を向くことの大切さを教えてくれました。」
  • 教訓や学び
    • 本を通じて得た教訓や新しい知識について述べます。
    • 「この本を読んで、異なる文化や価値観を尊重することの重要性を再認識しました。」
  • 文章の特徴や作風
    • 「作者の豊かな描写力や緻密なプロット構成が、物語の魅力を一層引き立てていました。」
  • 読みやすさや表現の工夫
    • 「簡潔で読みやすい文章のおかげで、物語にすぐに引き込まれました。」
  • 他の読んだ本や同じ作者の別の作品と比較
    • 「同じ作者の前作と比べると、今回の作品はより成熟したテーマに取り組んでいると感じました。」

これらのポイントを取り入れて、具体的なエピソードや自分の感情を交えながら書くことで、深みのある読書感想文が完成します。

自分ごとエピソードの例はこちらの記事の各本についての感想文にはこんなことを書いてみようの部分を参考にしてみてください。

7.おわり方

書き出し同様。おわりをどうするかも難しいですよね。どこか締まった感じがしなくて悩んでしまいます。いくつかのパターンを参考にしてください。

  • この本を読んで強く感じたこと
    • この本を読んで特に印象に残ったことは……
  • 作者が伝えたかったことのまとめ、自分はどうしたいか
    • 作者は◯◯◯ということを伝えたかったのだと思います。それを知って私は◯◯◯しようと思いました。
  • 主人公に語りかける
    • ◯◯◯をした主人公に、◯◯◯と言ってあげたい。
  • 1番印象に残った登場人物について感じたことを書く
    • たくさんの登場人物の中で、◯◯◯のことを一番好きになりました。最初は◯◯◯な人だと感じていたけど、本当は◯◯◯な人だと思いました。
  • 自分が登場人物だったら
    • もし、わたしが◯◯◯だったら◯◯◯したと思います。主人公のように◯◯◯な行動ができる人になりたいと感じました。
  • この本は誰に読んでもらいたいか
    • この本を◯◯◯な人に読んでもらいたいと思いました。

最後に。感想文をアップデートしてくれる表現言い換えリスト

読書感想文って、面白かった。感動しました。しか思いつかないんだけど。どうしよう……そんなあなたに。感情表現言い換えリストを作成しました。感想文を書き上げたああとに、なんだかつまらない表現だなと感じたら、別の言葉で置き換えてみると良いでしょう。

「おもしろかった」を言い換える

魅了された / 引き込まれた / 夢中になった / 心を奪われた / ワクワクした / 感動した / 楽しめた / 興味深かった / とても印象的だった / 衝撃的だった

心が踊った / 胸が高鳴った / 目が離せなかった / 手に汗握った / 息を呑んだ / 心を掴まれた / 脳が刺激された / 全身が震えた / 頭から離れなかった / 血が騒いだ

最後まで夢中になりました / 心が踊るほど楽しかったです / 引き込まれる内容でした / ワクワクして読めました / とても楽しめました

「感動した」を言い換える

心を打たれた / 胸を熱くした / 涙が出た / 深く響いた / 胸がいっぱいになった / 心が震えた / 強く心に残った / 感銘を受けた / 心に染みた / 心を揺さぶられた

「悲しかった」を言い換える

切なかった / 胸が痛んだ / 涙が止まらなかった / 心が張り裂けそうだった / 悲痛だった / 辛かった / 心が重くなった / 哀しかった / 心が沈んだ / 涙が溢れた

「勉強になった」を言い換える

学びがあった / ためになった / 教えられた / 知識が深まった / 理解が深まった / 新しい発見があった / 知恵を得た / 多くを学んだ / 啓発された / 有益だった

「怒った」を言い換える

腹が立った / 憤慨した / 激怒した / 怒りを覚えた / ムカついた / 怒りが込み上げた / 頭にきた / 立腹した / カンカンになった / 苛立った

まずは読みたいと思える本を探してみよう

読書感想文は本当に面白いと思える本に出会えたら、感想を書くのは難しいことではありません。逆に、何も共感できない、つまらないと思いながら読んだ本では内容に困ってしまうでしょう。

興味がある本を探しましょう。インスタグラムでは1分読書で本の紹介をしています。こちらもぜひ。

本選びの参考におすすめの記事はこちら

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