芸人のバイク川崎バイク著「BKBショートショート小説集 電話をしてるふり」が泣ける!とSNSで話題になっていて、読むしかない!と思い読んだら、まんまと涙しました。ついでに、BKBのコントにもハマりそうです。

バイク川崎バイク
「BKBショートショート小説集 電話をしてるふり 」(ヨシモトブックス)

BKBなあなたにおすすめ

  • 読書初心者で、読みやすくて短くて基本的にハッピーな話が読みたい
  • たまにホロリと涙する覚悟もある
  • 星新一のショートショートが好き
  • Bバラエティー豊かな、K構成に、B没頭したい

「BKBショートショート小説集 電話をしてるふり」内容

 意識したのは誰が読んでも、“スッと読みやすい文体で書く”ことと、“ショートショートに慣れていない人にもわかりやすい作品も混ぜ込む”ことでした。

「BKBショートショート小説集 電話をしてるふり」あとがき

 芸人のバイク川崎バイクさんが書いたショートショート。あとがきでご本人も書かれていますが、とにかくスラスラ読めて、オチの裏切りやトリックの種類も豊富、どの作品からつまみ読んでも飽きない作品ばかり。

 基本的には明るくてハッピーな結末が多い中、表題の「電話をしてるふり」は油断してると涙が出てきて戸惑います。

 恋愛、ミステリー、SF、様々なジャンルで感動したり、笑えたり、ブラックジョークが効いていたり、それぞれの作品が短く強烈が故に感情が追いつかない。でも面白くて次を読んじゃう。

 普段あまり読書しない方でも、気軽に楽しめて、読書の面白さを感じられる。そんな本。

感想

 短くて読みやすいから、通勤電車の中でのつまみ読みにぴったりだ。と思っていたら、本のタイトルにもなった「電話をしてるふり」に遭遇。読み始めてすぐ、

あ〜。やばい。やばい。やばい。えー。嘘でしょ。なんだこれ、涙出てくるっっっっっっ。

ってことになり、ちょっと涙目で出社することになりました。皆様お気をつけください。

 突然の涙以外にも、どーしたって読み直したくなるあらゆる仕掛けが満載で、最後の最後まで楽しむことができます。最後の作品「ちょっと聞いてさっき生き返ったんだけどさ」の中の色々、ブックカバーを外した本体表紙。サービス精神の塊です。

 そんな作品たちが、緊急事態宣言中毎日、毎朝8時19分(バイク)に「note」に投稿されていたというから驚き。過去に作った作品はあったにしても、1日1作品書き上げるなんて、普段からこんなことを考えている人だったのか、と思い、「BKB」って叫んでるだけの人として認識していてごめんなさい。と反省。

 実はしっかりした1人コントや、演出もこだわった単独ライブなどもしてるので、その辺りにも興味を持っていただければなと願っております。自分で言うの恥ずかしいこと、自分で言いました。

「BKBショートショート小説集 電話をしてるふり」あとがき

 なーんて、ちょっと恥ずかしい宣言を発見したので、どんなコントを作ってらっしゃるのか気になり勉強させていただきました。

 1人コントをそのままショートショートにして掲載している作品もあるようで、巻末の作品レビューで紹介していたコントを拝見。

ショートショート「いつも悪いな」

ショートショート「My走馬灯」

 大筋のストーリーは同じなんだけど、どちらもコントバージョンの方が断然笑える!!!!

 全然知らなかった。ファンになりそう。どちらも違った魅力があるので、ショートショートもぜひ読んでみてください。

以上。B-popの Kindly Book reviewでした。
ヒィア。ブンブン。

バイク川崎バイク
「BKBショートショート小説集 電話をしてるふり 」(ヨシモトブックス)