世界で最も読まれた本第5位にランクインしている本書。旅の本として紹介されているのをよく見かけるけど、これは人生の選択に迷う人や夢を追う人に勇気を与えてくれる本だ。本当は無数にある、人生を変える決断の瞬間に気づかせてくれる。無意識に、クリスタルの商人と同じ選択をしていませんか?
パウロ・コエーリョ
「アルケミスト 夢を旅した少年」 (角川文庫)
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あなたにオススメの本
- 世界で最も読まれた本。第5位の作品を読みたい
- 本当にやりたいことをやるために背中を押して欲しい
- 叶えられたかもしれない夢を諦めて後悔したくない
- ラクダに乗ってピラミッドを目指す旅をしたい
- 読みやすいから、子供から大人まで多くの人にオススメ、でもなるべく若いうちに
「アルケミスト」あらすじ・内容
ブラジル人作家パウロ・コエーリョによって書かれた小説。67ヶ国語に翻訳され、全世界で3000万部のベストセラーになった。世界で最も読まれた本、第5位にランクインするほどの名著。
主人公は羊飼いの少年サンチャゴ。少年はアンダルシアの平原と牧草地を知り尽くしていたし、羊飼いの仕事について知らないことなど何もなかった。そんな少年の人生の目的は旅をすること。小さいときから、もっと広い世界を知りたいと思っていた。
そんな時、エジプトのピラミッドのそばに宝物が埋まっている夢を見た。宝物を探しにいくためには、今まで慣れ親しんできたものと、これから欲しいと思っているもののどちらかを選択しなければならなかった。
少年は夢を信じ、羊たちを売り、エジプトのピラミッドを目指す旅に出る。
夢のお告げ、ジプシーの言葉、不思議な老人、錬金術師、旅先で出会う人々に導かれて少年は人生で本当に大切なものを学んでいく。
感想
お前の人生だろ、お前が決めろよ。そして、お前の人生だろ、お前が選んだんだよ。
そんなことを突きつけられた。少年の旅は常に選択の連続で、大切な羊たちを売り旅に出ることも、自分が何者なのかも自分で選ばなければならなかった。裏を返せば、選ぶことができると教えてくれる。
夢を追い続ける少年
見知らぬ土地に着いてすぐに、少年は全財産を失うことになる。旅に出たことを後悔し、羊を持っていた時の幸せを思い出し、惨めな自分の境遇に押しつぶされそうになりながら、気づく。
彼は自分のことをどろぼうに会ったあわれな犠牲者と考えるか、宝物を探し求める冒険家と考えるか、そのどちらかを選ばなくてはならないことに気がついた。「僕は宝物を探している冒険家なんだ」と彼は自分に言った。
アルケミスト 夢を旅した少年
そうやって少年は、困難に出会ったり、居心地のいい場所を見つけても、夢を追うことを選び続ける。少年に感情移入して読めば、夢を追う人の背中を押してくれるストーリー。
だけど、旅の途中には夢を諦めた人たちも登場する。
夢を諦めたクリスタルの商人
無一文になった少年を雇ってくれたのはクリスタルの商人だった。彼の夢は聖なる都市メッカを訪れること。しかしメッカはピラミッドよりずっと遠いところにある。商人は店を始めてお金持ちになれば、メッカに行けると思っていた。だけど、自分よりも貧乏な巡礼者たちがメッカを目指して旅に出ているのを沢山見ながら、店を他人に任せて旅に出ることがどうしてもできずにいた。
店は少年の働きによって繁盛した。ある日、商人は言った。
「お前さんはわしにとって本当に恵みだった。今まで見えなかったものが、今はわかるようになった。恵みを無視するとそれが災いになるということだ。わしは人生にこれ以上、何も望んでいない。しかし、お前はわしに今まで知らなかった富と世界を見せてくれた。今、それが見えるようになり、しかも、自分の限りない可能性に気づいてしまった。そしておまえが来る前よりも、わしはだんだんと不幸になってゆくような気がする。なぜなら、自分はもっとできるとわかっているのに、わしにはそれをやる気がないからだ」
アルケミスト 夢を旅した少年
グサッッッッ!
夢を追い続けるより、慣れ親しんだ生活を続けることも一つの幸せの形。と教えてくれると同時に、変わらない生活を送ることも自分で選択した結果でしょ。と突きつけられる。
変わることもできるけど「変わらない」を選択する商人。彼は「変わらない」を意識的に選んでいるけど、無意識に「変わらない」を選んでいる瞬間が人生にはたくさんあったはず。
人生のあらゆる決断の場面で、GOボタンを押してきた自覚はある。でも、STAYボタンを押し続けていることに気づいていなかった自分に、グッサ、グッサ刺さる。
変化を恐れずチャレンジする勇気ももらえるけど、「変わらない」ということも自分で選んできた結果なのだ。と気づかせてくれた。
いつか叶えたい夢がある、でもその夢に近づくための行動を今日は何もしなかった。それは今日は「変わらない」とあなたが選択した結果なのだ。それに気づけたら、常に選択の連続だと自覚できる。いつか叶えたい夢のために、今から変化を選択してみませんか?
できれば、素直に少年に共感できるうちに読んでほしい。
多分、クリスタルの商人の気持ちがわかるようになってから読んだら、ちょっとだけ苦しい読書になるかもしれない。それでも、今が人生で一番若い日って言いますし、何歳だろうが今すぐに読んでみることをオススメします。
もっと読みたくなる「アルケミスト」名言集
同じ友人といつも一緒にいると、友人が自分の人生の一部となってしまう。すると、友人は彼を変えたいと思い始める。そして、彼が自分たちの望み通りの人間にならないと、怒り出すのだ。誰もみな、他人がどのような人生を送るべきか、明確な考えを持っているのに、自分の人生については、何も考えを持っていないようだった。
誰でも若い時は自分の運命を知っているものなのだ。
アルケミスト 夢を旅した少年
まだ若い頃は、すべてがはっきりしていて、すべてが可能だ。夢を見ることも、自分の人生に起こってほしいすべてのことにあこがれることも、恐れない。ところが、時がたつうちに、不思議な力が、自分の運命を実現することは不可能だと、彼らに思い込ませ始めるのだ。
パウロ・コエーリョ
「アルケミスト 夢を旅した少年」 (角川文庫)
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