片付けても散らかるクローゼットや毎朝の服選びに疲れたら、カプセルワードローブを作ってみてください。ストレスと不要な出費を減らし、本当に大切なことにリソースを解放することができます。
カプセルワードローブとは
カプセルワードローブ(Capsule Wardrobe)は、少数の厳選された服やアクセサリーで構成されたワードローブのことです。シーズンごとに30~40アイテムでまとめます。アイテムにはトップス、ボトムス、アウターウェア、シューズ、アクセサリーが含まれます。
シャツ、デニム、シューズなど、いつまでも古くならない定番アイテムを中心に揃え、季節やトレンドに対応したいくつかのアイテムをプラスしてワードローブを作ります。季節ごとに作り変えるのが一般的です。春、夏、秋、冬に分けて考えます。
カプセルワードローブを作る目的とメリット
- 効率的なワードローブ管理
- 少数のアイテムに絞ることで、毎日の服選びが簡単になり労力を節約できる
- クローゼットがすっきりと整理され、服を見つけやすくなる
- 時間の節約
- 朝の服選びに時間をかけず、他の重要な活動に集中できる
- 経済的な節約
- 高品質で長持ちするアイテムに投資することで、長期的には経済的な節約につながる
- 不必要な買い物を減らし、衝動買いが減らせる
- ストレスの軽減
- 朝の決断疲れを阻止することができる
- お気に入りの服で毎日を過ごせるため、気分良く過ごせる
- 着ない服(サイズが合わない、高額な出費をした、人からもらった)への罪悪感を手放せる
- スタイルの確立
- 厳選されたアイテムで自分のスタイルを明確にし、一貫したファッションスタイルを保つことができる
- スタイルの変更を簡単にできる。シーズンごとに少数のアイテムを追加や入れ替えするだけで、簡単にスタイルを変えられる
- 環境に優しい
- ファストファッションの大量消費を減らし、環境に優しい生活を実践できる
カプセルワードローブの作り方
ステップ1 - 買い物をやめる
カプセルワードローブのために新しい服を買い揃えようとするのはお勧めできません。数か月間、買い物を禁止することを検討してください。新しいものを買う前に、今あるものでやりくりしてみましょう。作ったスペースを楽しみ、クローゼットに本当に欲しいもの、必要なものは何かを考える時間を設けてください。不要な服を取り除いたとしても、何度も着ている服は数着だけだったことがわかるでしょう。自分がどんな服を求めているのか明確になってからショッピングにで出かけましょう。
ステップ2 - 目標を設定する
- 季節を決める
- カプセルワードローブは季節ごとに作るのが一般的です。春、夏、秋、冬に分けて考えます。これから3ヶ月の季節に合わせてアイテムを選びましょう。
- アイテム数を決める
- 一般的には30~40アイテムで構成されますが、自分のライフスタイルやニーズに合わせて数を調整しましょう。
ステップ3 - 現在のワードローブを整理する
- 全ての服を出す
- クローゼットや引き出しからすべての服を出して、全体を把握します。
- 仕分ける
- よく着る服 - カプセルワードローブに入れる可能性が高い服。
- あまり着ない服 - 保管するか、手放すかを検討します。
- 季節外れの服 - 別のカプセルワードローブ用に保管します。
- 罪悪感・ストレスを手放す
- 着ていないことが明確な服を手放します。クローゼットは感情でいっぱいで、そのリストのトップに罪悪感があることがよくあります。高額な出費を伴ったこと、着ていないこと、服が体に合わないこと、他の人からもらったものを楽しめないことに対する罪悪感。残念ながら、罪悪感はまったく生産的ではありません。クローゼットを見て、罪悪感、悲しみ、嫌な気持ちになるものをすべて取り出してください。箱に入れて、3か月後にもう一度見直してください。まだ嫌な気持ちになる場合は、手放しましょう。
ステップ4 - カプセルワードローブを選ぶ
- いつもの小物を選ぶ
- 服以上にバッグやアクセサリー、シューズはコーディネートへの登場頻度が高いアイテムがあります。毎日のように使う小物を選びましょう。
- お気に入りの服を5つ選ぶ
- 私たちは 80% の時間、持っている服のうちの 20% を着ているといわれています。そのように毎日のように着ているお気に入りの服を5着選びます。
- 一般的にいわれる使いやすいベーシックアイテムである必要はありません。あなたのお気に入り。であることが何よりも重要です。
- ベーシックアイテムを選ぶ
- 無地のTシャツ、シンプルなデニム、ベーシックなジャケットなど、お気に入りで選んだアイテムに合わせやすいものを選びます。
- アイテム数の調整をする
- トップス: Tシャツ、ブラウス、セーターなど、5~10枚程度。
- ボトムス: ジーンズ、スカート、パンツなど、4~6枚程度。
- アウター: ジャケット、コート、カーディガンなど、3~4枚程度。
- ワンピース: カジュアルからフォーマルまで、2~4枚程度。
- シューズ: スニーカー、ブーツ、サンダルなど、3~4足程度。
- アクセサリー: スカーフ、ベルト、バッグなど、少数のアクセサリーを選びます。
ステップ5 - コーディネートを組む
いつものスタイルを作る
選んだアイテムでコーディネートを作り置きしておきます。定番のコーディネートを3〜5スタイル決めておきましょう。セットにしてハンガーにかけておいたり、写真に撮っておいてもいいでしょう。その際は靴やバッグにいたる小物も含めて撮影します。
これでカプセルワードローブは完成です。数ヶ月このワードローブだけで生活してみましょう。
クローゼットを開けたとき、選んだワードローブだけが視界に入るように、その他のアイテムを収納しておきます。
管理とメンテナンス
- 季節ごとに見直す
- 季節が変わるごとにカプセルワードローブを見直し、必要なアイテムを入れ替えます。
- クオリティを保つ
- 定期的に服の手入れを行い、破れたり傷んだりしたものは修理するか、新しいものに交換します。
- 不足アイテムのリストアップ
- コーディネートを組んでみて、必要なアイテムがあればリストアップし、必要に応じて追加します。
カプセルワードローブの重要性
ストレス、出費、クローゼットの混乱以外、失うものは何もありません。カプセルワードローブ初心者はすべてを手放すのではなく、不要なものをしばらく見えないように隠しておいて、少ないもので過ごしたときの気分を確かめてください。自分の持ち物から自分を遠ざけることで、ストレスや感情的な執着を切り離すことができます。
あなたがしなければならないのは、季節に合わせたアイテム(服、アクセサリー、靴)を選び、それ以外はすべて隠すことだけです。実際にやってみると、思うよりずっと簡単です。
驚くべきことに、ワードローブからアイテムを減らすだけで、生活のストレスを大幅に軽減できます。
服を選ぶことは楽しくもありますが、限られた決断力を消耗させます。決断疲れを起こした後に、自分にとって重要なことにようやく時間を割くことができたときには、集中力が散漫でやる気のない状態になってしまいます。
決断することによるストレスに加え、クローゼットには、中にあるアイテム自体にストレスの原因が潜んでいます。サイズが合わなかったり、高額な出費をした服や、誰かからもらったけれど着ない服は、視界に入るたびに私たちを元気づけたり、毎朝気分を良くしてくれるものではありません。それらを見るだけで、私たちはたいてい、少しの重苦しさを感じます。残念ながら、それらがなくなるまでそのことに気づくことが難しいのですが。
カプセルワードローブは、現代の忙しい生活や環境意識の高まりに応じた効率的で持続可能なライフスタイルを実現するためにとても便利なツールです。毎朝の決断疲れと環境への負担を、同時に減らしてシンプルな生活をデザインしてくれます。
自分自身のスタイルを確立するためのツールとしても、カプセルワードローブを導入してみてください。